MEMBER PROFILE

第1期生

YUSHINOZAKI

篠﨑 友

居住地:愛媛県

志を同じくする仲間に出会う

気候変動

環境再生(リジェネラティブ)

環境問題

篠﨑 友

参加したきっかけ

縁あって愛媛県一小さな町、四万十川源流にある松野町目黒に移住してきました。松野町目黒は、朝夜と日中の寒暖差が高く、年間を通じて約10℃以上の寒暖差があります。その気候故に、みかん大国だけど桃の栽培が行われていたり、米の糖度は「特A級」を誇る魚沼産コシヒカリを上回る数値を記録。甘さとモチモチ食感のある米になっています。また、移住して間もない私に、足となる車を用意してくれた集落の板金屋さん、台風の時に1人では不安だろうかと避難させてくれたご夫婦、相談に親身に乗ってくれる沖縄からの移住者など、たくさんの温かい心に触れました。この土地に来てまだ間もないですが、地域の人びとに助けられてなんとか生きてこられています。とはいうものの、新生活の準備の最中、家探しは難航しています。「人が住んでいない家、いわば空き家はある。でも以前住んでいた人の所有物がそのまま、電気・ガス・水道も使えるかどうか分からない。」という現状です。これからどんどん空き家が増えていけば、目黒地区は没すると感じました。そしてあろうことか、目黒集落には20代の定住者が私しかいません。目黒に若者の仲間を増やしたい。そして、この集落にある豊かな自然からもたらされた作物と心温かい人々の思いを100年以上先も残したいです。もともと神奈川出身の東京育ちですが、覚悟をもって移住してきたのでローカルの中でもコアに移住者など受け入れる側として携わっていきたいと考えています。
私には第二の故郷がインドネシアにあります。バティックというろうけつ染め発祥の地で、人口30万人の田舎町Pekalongan(ペカロンガン)です。Pekalonganでは、2018−2019年の大学3年を休学してマングローブ保全ボランティア活動に従事しました。しかしながら、Pekalonganは昨今の気候変動の影響を受けている地域です。威力を増す高波や土地の侵食、海面上昇、豪雨により床下浸水被害、さらに排水管理が完備されていないため、汚水により健康被害も出ています。こうした現状から第二の故郷は”沈む町”と呼ばれています。年々被害が深刻化する中で、今年6-7月に個人チャリティを実施しました。貧困地域で洪水被害に遭っている人々に向けて、生活食料品・布おむつ・皮膚の痒み止めを配布しました。現地調査と配布は友人に全面協力のもとで実施。コロナで丸2年以上行けていないですが、第二のふるさとPekalonganを想う気持ちは薄れません。私が”沈む町”、Pekalonganへ向けてできる最大限の気候アクションは、日本のローカルへ舞台を移し、日本のローカルとビジネスを紐づけて地域課題の解決をしていくことだと思います。しかし、Pekalonganで気候変動の現場を見てきましたが、それはあくまでボランティア活動です。そのため、ビジネスで課題解決する術を知りません。ソーシャルビジネスについて、本を読んだり大学の授業を受けてましたが、実践的にどうやって活かすのかその術を知らない状態です。本スクールで、ビジネスで地域課題解決の取り組みをしているフィールド訪問や講義の中で、実践的なノウハウを培っていきたいと考えています。
本プロジェクトを通して、移住先である愛媛県松野町で地域課題の発見とその課題をビジネスで解決したいと考えています。現状空き家問題に課題意識を持っています。プロジェクト中は、ローカルリーダー概論やグローバルリーダーの知見をもとに、松野町の地域課題をさらにブラッシュアップするような生活を送っていくことをイメージしています。最終的に、ローカルリーダーとして松野町の地域課題に取り組み、100年先に続く町にしていきたいです。

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